開発期間は約5年…JAL国際線の新旗艦機、こだわりの客室の中身
日本航空(JAL)は15日、20年ぶりに導入した国際線の新旗艦機エアバスA350―1000型機を羽田空港(東京都大田区)で報道陣に公開した。ファーストクラスの個室仕様の座席は試行錯誤を重ねた特注品だ(写真)。ソファ、座席とシングルベッド、ダブルベッドの3種類の形に変わるものは他にはない。
客室の開発には約5年間を要した。ビジネスクラスの座席も個室仕様だ。両クラスの座席はヘッドレストにスピーカーを内蔵させるなど、さまざまな工夫を詰め込んだ。「先行する他社の個室座席を追い越すつもりで開発した」(同社)。
エコノミー座席は最初から背もたれの角度を緩やかにし、足元空間をさらに広げて、世界最高品質を目指した。機内エンターテインメントサービスは個人でカスタムして使える。「自分で過ごし方をデザインし、楽しんでほしい」(同)。
客室全体は和柄や渋めの赤色を採用し、日本の伝統美を表現。同機は24日に羽田―ニューヨーク線に就航する予定だ。
日刊工業新聞 2024年01月16日