トヨタが「レクサスRZ」に追加導入、前輪駆動モデルの性能
トヨタは高級車ブランド「レクサス」の電気自動車(EV)専用車「RZ」にFWD(前輪駆動)モデルの「RZ300e」を追加導入した。RZ用にリヤサスペンションを開発。騒音や振動を抑制し、乗り心地を向上した。一部改良も実施した。消費税込みの価格は、820万円から。
コイルスプリングやスタビライザーなどの部品を前輪駆動モデル用に最適化し、全輪駆動モデルの「RZ450e」より約100グラム軽量化した。フロントモータを駆動させるインバーターに、電力ロスの少ないSiC素子(シリコンカーバイド)を採用し、599キロメートルの航続可能距離を実現した。
一部改良では、急速充電速度の向上に寄与する「電池急速昇温システム」を採用した。空調用ヒーターの発熱をバッテリーに伝達する経路を改良することで、冷間時のバッテリー温度を速やかに上げ、充電速度を早めた。