型締力3000トン級、芝浦機械が超大型クラス「電動射出成形機」投入
芝浦機械は全電動式射出成形機の「EC―SXⅢシリーズ」に、超大型クラスの型締力3000トン機種を発売した。同シリーズはこれまで2500トンが最大型だった。自動車の電気自動車(EV)シフトの流れが加速する中、車体軽量化に伴う大型樹脂部品の加工需要の増加に対応する。
発売した「EC3000SXⅢ」は、リンクハウジングのリニアガイド支持とサーボモーター駆動により、型厚調整時の移動速度を従来比5倍に向上。多品種少量生産での段取り時間の大幅短縮を実現した。
また、自動車のバンパーやインパネ材に使われるオレフィン系樹脂に対応する高可塑化能力・高混練の「ESBスクリュー」を新開発。ハイサイクル成形でも安定した樹脂溶融状態を実現する。色ムラ対策が必要なマスターバッチ着色においても、新開発の高分散エレメント(クロスリング)を組み合わせることで良好な色分散性能を可能にした。
高剛性トグル機構、移動ダイプレートのリニアガイド支持に独自のダイナミック加減速制御のサーボモーター駆動を組み合わせて、高速化と高精度化を両立した。
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日刊工業新聞 2023年11月09日