鹿島・戸田建設など協力で実証…建設技能者にポイント特典、担い手不足の解決なるか
リバスタ(東京都江東区、高橋巧社長)は10月下旬にも、建設技能者にコンビニなどで商品の購入が可能なポイントを付与する実証実験を始める。就労人口の減少に伴う将来の担い手不足など、建設業界が抱えるさまざまな課題の解決に役立てるのが目的。実験を通じて建設技能者の意欲向上や現場の活性化などの効果を検証する。
鹿島や戸田建設、西松建設の協力のもと、実証実験を行う。実験に参加する建設技能者は、リバスタが開発したスマートフォン向けアプリケーション「技能者向けポイントアプリ(仮称)」を使用する。
建設技能者は元請け会社が主催する安全講習会に参加することや、元請け会社に改善提案を行うことにより、アプリを通じてポイントを受け取れる。建設技能者は受け取ったポイントを「PayPay(ペイペイ)」に取り込み、商品購買に利用できる。
リバスタは建設業界向けの施工管理サービスなどを手がけている。建設技能者を対象とする実証実験に関しては2024年初頭にも、第2段階として就業履歴データとの連携によるきめ細かなポイント付与など機能拡張に取り組む計画だ。
日刊工業新聞 2023年10月17日