海外でも大注目!“落としても割れない”シリコーン製ロックグラスの秘密
美しく光を反射させる、一見ガラス製のロックグラス。しかし手で簡単にぐにゃりとつぶせ、落としても割れない―。SNSを騒然とさせたこの透明シリコーン製グラス「KINJO JAPAN(キンジョウジャパン)」を作ったのは、錦城護謨(大阪府八尾市)。同グラスはガラスに比べ、熱が伝わりにくく、結露もしにくい。使用可能温度帯はマイナス30~200℃までと耐冷・耐熱に優れ、レンジの使用も可能という実用性も兼ね備えている点が好評だ。
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同社は家電向けゴム部品など年間約5000種類を製造しているが、OEM(相手先ブランド)生産では社名が世に出ないことにもどかしさを感じる社員も多かった。自社技術を生かした生活に身近なものを作りたいという思いから、2019年に八尾市など主催のプロジェクトに参画した。
特に、グラスの透明度にこだわった。金型の磨きを徹底し、分割方法を工夫するなど3、4回作り直した。製品を形にした直後、デザイナーから「もっと攻めたデザインに変更したい」と申し出があった。金型から作り直す必要があったが、カッティングが入って高級感が増し、よりターゲット層に訴求できるものへと進化した。
【ラインアップを拡充】
20年にCFで発売した後、百貨店の電子商取引(EC)サイトなど、販路を拡大。高級感があるためギフトとしても好評だ。第一弾のロックグラス「KINJO JAPAN E1」を発売したのち、薄青色の「キンジョウブルー」、足付きグラス「KINJO JAPAN F2」を相次いで発売した。
また、海外進出も積極的に狙っており、2月にはドイツ・フランクフルトで開催された世界最大規模の国際消費財見本市Ambiente(アンビエンテ)に出展した。「来場者が製品を体験し、驚きの声が上がった。商談も数件成立し手ごたえを感じた」(水田係長)。
ただし、事業としての大きな狙いはBツーBの受注生産の拡大だ。アパレル、航空関係など、従来取引のなかった業種からの引き合いが増えている。透明シリコーンに限らず、ゴムの特徴や加工技術を生かした新たなビジネスの可能性は大きい。
商品情報
シリーズ名:「KINJO JAPAN」シリーズ
商品名:KINJO JAPAN E1
用途:透明シリコーン製グラス
サイズ(mm):外径φ80(底面外径φ60)×H103mm
価格(税込):クリア:4,950円(税込)、キンジョウブルー:6,160円(税込)
販売サイト:https://www.kinjojapan.com/index.html
企業紹介
錦城護謨(株) Kinjo Rubber Co., Ltd.
所在:〒581-0068 大阪府八尾市跡部北の町1-4-25
従業員数:287名
事業内容:工業用ゴム・樹脂製品製造
FACTORY’S GOODs 詳細情報
ポップアップショップ @銀座 蔦屋書店
会期:2023年 11月3日(金・祝)〜4日(土)12:00~20:00(最終日は19:00)
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM (東京都中央区銀座6丁目10−1 GINZA SIX 6F)
https://store.tsite.jp/ginza/
入場登録:不要
入場料:無料
店頭タイアップによるフェア @銀座 蔦屋書店
会期:2023年10月21日(土)~11月5日(日) 10:30~21:00
会場:銀座 蔦屋書店 (東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F)EATALY側展示台
https://store.tsite.jp/ginza/
技術展示&ポップアップショップ @東京ビッグサイト
会期:2023年 11月29日(水)〜12月1日(金)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 西2ホール (G-01)(東京都江東区有明3-11-1)
入場登録:要(詳細は https://autumnfair.nikkan.co.jp/ 参照)
入場料:1,000円(入場登録者、招待状持参者、中学生以下無料)
特設Webサイト:https://biz.nikkan.co.jp/brand/factorysgoods/
展示会スポンサー
株式会社ソディック
株式会社青山財産ネットワークス
日進工具株式会社
牧野フライス精機株式会社
碌々スマートテクノロジー株式会社
一般社団法人日本工作機械工業会
株式会社アマダ
モノづくり日本会議