ミニ四駆、家康公の甲冑…鋳物で地元とつながり、盛り上げる老舗メーカー
創業133年の鋳物メーカーである栗田産業。ロボットや産業機器向けに鋳鉄製品を生産する。コロナ禍においても好調を維持し、2021年の売り上げはコロナ禍前の19年比で133%。しかし、「以前より、自社の仕事を地域の人や社員の家族に理解してもらう難しさを感じていた」と栗田圭副社長は振り返る。かつて静岡は鋳造業が多かったものの、現在では地元でも知る人は少ない。
銀座 蔦屋書店に工場発「モノづくり」ポップアップショップが出現!18社・約70製品が集結【スズに挑戦】
生活に近い自社製品を作りたいという思いから、17年に自社ブランド「重太郎」を立ち上げた。折り紙のようなデザインが特徴的な「角々ぐいのみ」が人気で、消費税込みの価格は6380円。地元の小売店のほか、自社電子商取引(EC)サイトで販売する。
ブランド名は創業者の名前に由来する。「創業者は地元の鋳造業を指導し、発展に貢献した人。鋳物を通じて地域貢献がしたいという思いが共通している」(栗田副社長)。地元とのつながりを意識し、静岡で多く親しまれている日本酒を引き立てるぐいのみの製作を開始した。ぐいのみを試飲用として県内の酒蔵に置いたところ、試飲した客が気に入り持ち帰ってしまったことをきっかけに、製品販売の取り扱いが開始した店もあった。
【地域ならではの製品を】
22年にはタミヤ(静岡市駿河区)の監修で、「ミニ四駆」をスズ鋳造で再現した箸置きを発売。ミニ四駆ファンの間で大きな話題となり、初回生産分が3日で完売した。 また、地域とのつながりを伝える製品を積極的に展開している。
続く新製品として、静岡ゆかりの徳川家康公が着用したと伝わる甲冑「金陀美具足」を模したペーパーウエイトを開発中だ。所蔵している久能山東照宮の協力のもと製作を進めており、売り上げの一部を久能山東照宮へ寄付し文化財の補修などに役立てる。「静岡は徳川家康公お抱えの鋳物師が腕を振るった由緒ある産地。歴史文化の発信や取り組みにより、鋳物を通じた(地域)貢献を行うことを目的にしている」(栗田副社長)。
商品情報
シリーズ名:しずおか鋳物「重太郎」シリーズ
商品名:ミニ四駆箸置き
用途:スズ製箸置き
サイズ(mm):サイクロンマグナム箸置き:W30×D53×H15mm、ハリケーンソニック箸置き:W30×D48×H14mm
価格(税込):各3,630円(税込)
販売サイト:https://www.kuritasangyoh.co.jp/jutaro/
企業紹介
栗田産業(株) Kurita Sangyo Co.Ltd.
所在:〒422-8071 静岡県静岡市駿河区豊原町3-6
従業員数:80名
事業内容:ダクタイル鋳鉄・普通鋳鉄の製造、機械加工
FACTORY’S GOODs 詳細情報
ポップアップショップ @銀座 蔦屋書店
会期:2023年 11月3日(金・祝)〜4日(土)12:00~20:00(最終日は19:00)
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM (東京都中央区銀座6丁目10−1 GINZA SIX 6F)
https://store.tsite.jp/ginza/
入場登録:不要
入場料:無料
店頭タイアップによるフェア @銀座 蔦屋書店
会期:2023年10月21日(土)~11月5日(日) 10:30~21:00
会場:銀座 蔦屋書店 (東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F)EATALY側展示台
https://store.tsite.jp/ginza/
技術展示&ポップアップショップ @東京ビッグサイト
会期:2023年 11月29日(水)〜12月1日(金)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 西2ホール (G-01)(東京都江東区有明3-11-1)
入場登録:要(詳細は https://autumnfair.nikkan.co.jp/ 参照)
入場料:1,000円(入場登録者、招待状持参者、中学生以下無料)
特設Webサイト:https://biz.nikkan.co.jp/brand/factorysgoods/
展示会スポンサー
株式会社ソディック
株式会社青山財産ネットワークス
日進工具株式会社
牧野フライス精機株式会社
碌々スマートテクノロジー株式会社
一般社団法人日本工作機械工業会
株式会社アマダ
モノづくり日本会議