高級な質感と鮮やかな輝き放つチタンで生活を彩る、新潟発ブランド
チタンの高級な質感と鮮やかな発色で、毎日の生活を彩る―。新和メッキ工業が展開する生活道具ブランド「iroiro(イロイロ)」が品数を増やしている。2021年に新事業として立ち上げ、定規、皿型プレート、おちょこ、トロフィー、弁当箱を相次いで発売。素材の美しさを引き出すシンプルな形や色が、ファンを増やしている。
銀座 蔦屋書店に工場発「モノづくり」ポップアップショップが出現!18社・約70製品が集結【「継ぎたい会社」目指し新事業加速】
新和メッキ工業は1961年の設立で、長くメッキ加工を手がけてきた。扱うのは、農機具、ガス機器、建設機械など多岐にわたる。2022 年12 月期売上高は1億8000万円、従業員は13人。
2020 年からの新型コロナウイルス感染症の流行を機に新事業を加速した。本業が一時減ったこともあり、瀧見直晃社長は「祖父が30 年、父が30 年、この会社をやってきた。この先、自分の子どもが『継ぎたい』と思う会社にしなければ」と考えた。そんな時に出会ったのが、日本製鉄が上越市内で生産する意匠性チタン「トランティクシー」だった。チタンのマットな質感に、陽極酸化処理でさまざまな色付けをすることを思いついた。
だが、新製品の企画・開発は容易ではなかった。自社製品を持ったこともなければ、一般消費者に向けて発売するなど、まったく経験がなかった。デザイナーとの共同作業も初めて。工程から完成品を連想する同社に対し、デザイナーは完成品をまず先に考えてきたという。
「最初はまったく話が合わず、どうしようかと思った。だが次第に別の世界が見えてきた」( 瀧見社長)。
【色付けの多彩さを伝える】
試行錯誤の上、今の形態になったのがiroiroだ。妻と友人の3人で、色付けの多彩さが伝わるよう名付けた。
最近は標準色のほか、贈答用などで特注の色付けをすることも増えてきた。色は薬品で満たした表面処理槽の電圧で調整するが、7色の製品は槽内の電圧を2ボルトから120ボルトまで徐々に上げ、加工対象物(ワーク)も引き上げながらグラデーションにする。どれも職人の手仕事によるもので、レーザーによる文字入れも人気だという。
最新作の弁当箱は、曲げわっぱ形の「Wa」と丼ぶり形の「Don」がある。厚さ1mmのチタン板をヘラ絞りで曲げて器にした。標準色の 「胡桃」「若葉」「薄桜」のほか、7色がグラデーション状の4 種類を用意した。瀧見社長は「リピート購入が増えてきたが、もっと多くの方に知ってもらいたい」と力を込める。
商品情報
シリーズ名:チタン×カラーの生活「iroiro」
商品名:Wa / Don
用途:チタン製弁当箱
サイズ(mm): Wa:φ128×H62mm、Don:φ124×H71mm
価格(税込):18,480円
販売サイト:https://iroiro22.thebase.in/
企業紹介
新和メッキ工業(株) SHINWA MEKKI CO.,LTD.
所在:〒943-0821 新潟県上越市大字土橋1631
従業員数:20名
事業内容:チタン陽極酸化処理、亜鉛ニッケル合金メッキ
FACTORY’S GOODs 詳細情報
ポップアップショップ @銀座 蔦屋書店
会期:2023年 11月3日(金・祝)〜4日(土)12:00~20:00(最終日は19:00)
会場:銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM (東京都中央区銀座6丁目10−1 GINZA SIX 6F)
https://store.tsite.jp/ginza/
入場登録:不要
入場料:無料
店頭タイアップによるフェア @銀座 蔦屋書店
会期:2023年10月21日(土)~11月5日(日) 10:30~21:00
会場:銀座 蔦屋書店 (東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX 6F)EATALY側展示台
https://store.tsite.jp/ginza/
技術展示&ポップアップショップ @東京ビッグサイト
会期:2023年 11月29日(水)〜12月1日(金)10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 西2ホール (G-01)(東京都江東区有明3-11-1)
入場登録:要(詳細は https://autumnfair.nikkan.co.jp/ 参照)
入場料:1,000円(入場登録者、招待状持参者、中学生以下無料)
特設Webサイト:https://biz.nikkan.co.jp/brand/factorysgoods/
展示会スポンサー
株式会社ソディック
株式会社青山財産ネットワークス
日進工具株式会社
牧野フライス精機株式会社
碌々スマートテクノロジー株式会社
一般社団法人日本工作機械工業会
株式会社アマダ
モノづくり日本会議