防衛省・航空自衛隊は２８日、東京都港区の虎ノ門ヒルズビジネスタワー１５階に「宇宙協力オフィス」を１０月２日に開設すると発表した。技術進歩の早い宇宙利用分野に関し、民間企業の技術者やスタッフと顔を合わせて意見交換を行うことで最先端の民生技術の知見を得るとともに、装備品の低コスト化や導入期間の短縮につなげるのが狙い。

宇宙協力オフィス内には空自の佐官クラスの数人が常駐。情報収集や交流のほか、空自の宇宙活動周知に関するセミナーを行う。

空自は米国などの協力を得て、宇宙領域対応能力強化を進めている。対面により、ネット交流では得られない情報を相互交換する。

内倉浩昭航空幕僚長は２８日の定例会見で「宇宙領域は進歩が早い分、人間同士の交流情報の果たす役割が非常に大きい。装備品開発や実装もスピードアップできる」と述べた。