自動化需要追い風に…ファナック、産業用ロボット累計出荷100万台突破
ファナックは産業用ロボットの累計出荷台数が100万台を超えたことを明らかにした。1977年に初号機「FANUC ROBOT MODEL 1」の量産を初めてから46年での大台突破。旺盛な自動化需要を背景にロボットは今後も高いニーズが見込まれており、同社は品質や性能、供給能力に磨きをかける方針だ。
ファナックは2017年に産業用ロボットの累計出荷台数が50万台に到達。そこから6年で50万台増えた。記念すべき100万台目はスポット溶接や組み立てなど多用途で使える大型多関節ロボット「R―2000iC/210F」。機体側面に100万台目であることを記すペイントを施す特別仕様とした。
同社は00年に従来機から信頼性や動作性能などを高めた「R―2000iA」を開発し、「R―2000iシリーズ」は現在も主力の一つとなっている。近年は協働ロボットや電気自動車(EV)シフトに対応する「M―1000iA」を投入するなどして製品群を拡大してきた。
山口賢治社長は「ロボットがなければモノが作れない時代が始まっている」と、ロボットの存在感を強調する。中長期的な需要拡大を想定し、新工場の建設を検討するなど生産能力を高める方針だ。
【関連記事】 韓国が絶対に勝てない異色の技術集団とは?
日刊工業新聞 2023年09月15日