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洋上発電の風車建設…清水建設が台湾沖に投入する自航SEP船「ブルーウインド」の性能

洋上発電の風車建設…清水建設が台湾沖に投入する自航SEP船「ブルーウインド」の性能

台湾での工事に投入する「ブルーウインド」

清水建設は台湾・雲林沖に建設する洋上風力発電施設に、保有・運用する自航式の自己昇降式作業台船(SEP船)「ブルーウインド」を投入する。日本など4カ国の8社が設立した発電事業者などと、定期傭船(賃貸)契約を結んだ。傭船期間は200日以上で、2024年2月から稼働する。富山県入善町沖、北海道・石狩湾新港に続き、アジア市場でもSEP船の運用機会を拡大する。

日本とドイツ、フランス、タイの8社が設立した電気事業者「ユンネン風力発電(YMPC)」の発注で、台湾・雲林沖に8メガワット風車80基を建設する。清水建設はYMPCの要請を受け、ブルーウインドによる大型モノパイル施工の可能性について協議を開始。アジア近辺で調達可能なSEP船に比べ、ブルーウインドが持つ工期・コスト面の優位性が高く評価された。

ブルーウインドは総トン数約2万8000トンのSEP船で、クレーンの最大揚重能力は2500トン。高さ約90メートルの支柱と頂部に設置する発電設備、長さ約80メートルのブレード3体を一度に搭載して組み立てられるため、支柱を2分割したり港と施工海域を往復したりする従来工法よりも効率的に施工できる。風車の大型化が進む中で、自航式である点と世界最大級の搭載能力・クレーン能力を訴求する。

日刊工業新聞 2023年09月05日

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