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トヨタがフィンランドに開発センターを新設する狙い

トヨタ自動車はフィンランドのユバスキュラ市に、自動車の開発やモータースポーツ事業を行う開発センター(イメージ)を新設する。同拠点を中心とした地域の脱炭素化拠点にも位置付け、同市と共同でカーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)な街づくりに取り組む。

トヨタと同社のラリーチーム「トヨタガズーレーシング・ワールドラリーチーム(TGR―WRT)」、トヨタ・モビリティ基金が、ユバスキュラ市と基本合意書を結んだ。同市はフィンランド中部に位置し、TGR―WRTは同市近郊に拠点を構えている。

新たな開発センターは同チームの中核拠点とするほか、さまざまな路面のテストコースを設けるなど欧州の車両開発の拠点としても活用する。また水素による自家発電施設やモビリティー、木造建築などを導入し、二酸化炭素(CO2)削減を目指す。投資額や規模などの詳細は未定で、今後詰める。


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日刊工業新聞 2023年08月16日

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