日野自動車が140億円投資、タイの生産・開発拠点を集約する狙い
日野自動車はタイで3カ所に点在していたトラックやバスの生産・開発機能を集約するため、サムットプラカーン県に拠点を新設した。需要が旺盛なタイや他の東南アジア諸国連合(ASEAN)地域のニーズに応じた車両を迅速に商品化し生産、供給する。集約に関する投資額は35億6000万バーツ(約140億円)。既存3拠点はトヨタ自動車向け車部品の受託生産を続ける方針だ。
日野自のタイの生産子会社、日野モータースマニュファクチャリングタイランド(サムットプラカーン県)が新設した拠点「日野スワンナプーム ものづくりセンター」は、スワンナプーム国際空港から約20キロメートルの同県の工業団地に立地する。敷地面積は約40万平方メートル。拠点新設による増員は行わない。工場はすでに1月に稼働しているという。
太陽光発電システムや省エネルギーに配慮したビルを建設するなど環境に配慮した。将来はASEAN地域の日野自従業員向けのトレーニングセンターも設置予定だ。
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日刊工業新聞 2023年07月31日