総事業費1700億円…三菱地所が上海で初のオフィス開発
三菱地所は、中国・上海でオフィスなど5棟を建設する大規模複合開発プロジェクト「晶耀虹橋(クリスタルブリッジ)」に参画する。米国・中国の不動産大手2社と現地の物流大手による共同事業で、総事業費は約1700億円。三菱地所グループとしては、上海で初めてのオフィス開発となる。2025年の完成を計画している。
同プロジェクトはオフィスや商業施設が入る5棟構成で、延べ床面積は24万6350平方メートル。地下鉄15号線の「婁山関路」駅に直結させる計画で、同2号線の同駅からも徒歩4分と近い。周辺には日本国総領事館や400社以上の日本企業が集積しており、飲食店なども充実しているという。建物の環境性能を評価する「LEED」も取得する予定だ。
三菱地所は進行中の「長期経営計画2030」で、海外アセット事業の拡大とアジアを中心とした開発事業の強化を掲げている。アジアでは中国や台湾、インドネシア、ベトナムなどに拠点を設け、事業を推進。今回のプロジェクトは中国で進めるオフィス開発としては5件目で、いずれも北京と、上海を含む長江デルタ地域の案件となっている。
日刊工業新聞 2023年07月04日