すでに国内3工場の電力で達成…三菱ふそうが製造拠点の脱炭素化を25年に前倒し
三菱ふそうトラック・バスは、2039年としていた製造拠点のカーボンニュートラル(CN、温室効果ガス排出量実質ゼロ)化について、25年に前倒す。同社はサプライチェーン(供給網)全体でCNを目指しており、その取り組みを加速させるため大幅に目標を前倒す。すでに国内3工場の電力についてCNを達成。25年までに石炭や天然ガスなど他のエネルギー源についてもCNに取り組む構えだ。
三菱ふそうの国内工場はトラックや産業用エンジンを製造する川崎製作所(川崎市中原区)、トランスミッションを生産する中津工場(神奈川県愛川町)、バス製造を担う三菱ふそうバス製造(富山市)の三つ。太陽光発電システムの活用や再生可能エネルギー由来の電力調達などで電力のCNを達成済み。カーボンクレジットなどによるオフセット(相殺)制度も活用しつつ、省エネルギー活動や設備更新などによって他のエネルギー源のCNを目指す。架装メーカーで完全子会社のパブコ(神奈川県海老名市)も対象となる。
唯一の海外拠点であるポルトガルのトラマガル工場は22年にCNを達成した。
日刊工業新聞 2023年06月29日