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三菱ふそうとの経営統合に期待と懸念の声、日野自動車が株主総会で語ったこと

三菱ふそうとの経営統合に期待と懸念の声、日野自動車が株主総会で語ったこと

一部改良し4月に発売した日野自の大型トラック「日野プロフィア」

日野自動車は27日、都内で定時株主総会を開き、取締役7人選任の件など三つの議案を全て可決した。小木曽聡社長は2024年末に目指す三菱ふそうトラック・バスとの経営統合について「2社の違いはもちろんあるが、互いの強みや多様性を生かしながらやっていく」と説明した。

質問者は16人で、前年より3人増えた。22年に発覚したエンジン認証不正への対応や、経営統合についての質問が集中。認証を再取得できていない大型エンジンの認証取得時期の質問に対し、具体的な時期は未定とした。

所要時間は2時間7分で前年と同等。役員9人を除く株主167人が出席し、前年比で40人増えた。

総会に出席した30代製造業の男性は、三菱ふそうとの経営統合について「株価が上がることに期待したい」とした。一方、株主で日野自元エンジニアの80代男性は「日野独自の技術が崩れてきている。顧客目線に立てていない今の技術説明に不安を感じた」と懸念を示した。

日刊工業新聞 2023年06月28日

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