土砂積み込み量約3割増、コベルコ建機が複数建機の自動運転で確認
コベルコ建機は安藤ハザマと共同で、自動運転油圧ショベルの複数台同時稼働・管理による省人化の実証実験(写真)を行った。ダンプトラックへの土砂積み込みの作業時間について、有人運転(1人で1台)と自動運転で比較を行い、1人が2台の自動運転ショベルを管理することで、土砂積み込み量を有人運転時に比べて約3割増やせることを確認した。
建設現場での省人化と生産性向上につながると見ている。客の現場ごとに動作を最適化することで、さらに生産性の向上を目指す。コベルコ建機は安藤ハザマと、2019年4月に油圧ショベルの自動運転の共同研究に関する協定を結んでいる。コベルコが油圧ショベルの自動運転システム開発を行い、安藤ハザマが現場に適用するための施工と管理システムの開発や現場運用ルールを担当。
実証実験で使った自動運転システムは、プログラム作成で現場環境に応じて重機の動作を記録するティーチング作業や、油圧ショベルの非常停止を含めた全操作をタブレットから複数台に同時指示し、管理できる。
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日刊工業新聞 2023年05月17日