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「リブレット」航空機で空気抵抗減…1500時間超の飛行確認でJALが得た手応え

「リブレット」航空機で空気抵抗減…1500時間超の飛行確認でJALが得た手応え

JALエンジニアリングの小倉執行役員(左端)は社会実装に手応えを示した

ニコン、日本航空(JAL)、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、オーウエル(大阪市西淀川区)は28日、航空機2機にサメ肌のような微細な溝の構造「リブレット」を施し、最大1500時間超の飛行時間に耐えられることを確認したと発表した。

機体にリブレット加工を施すことで空気抵抗を減らし、燃費改善効果や二酸化炭素(CO2)削減に貢献できる。2023年度には、国内線機材を対象により広い面積に同加工を施し、24年度には国際線機材にも展開する計画。

JAXAが摩擦抵抗低減効果を確認したリブレットの構造を基に、オーウエルとニコンがそれぞれ自社技術で機体に加工した。

JAL傘下で航空機整備を担うJALエンジニアリング(東京都大田区)の小倉隆二執行役員技術部長は「社会実装に近づいた」と手応えを示した。

日刊工業新聞 2023年03月01日

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