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商船三井が日本初の取り組み、「LBM船」の効果

商船三井が日本初の取り組み、「LBM船」の効果

LBMを使う運航のイメージ

商船三井とエア・ウォーターは、家畜のふん尿由来の液化バイオメタン(LBM)を船舶燃料で試験利用をするため、覚書を結んだ。北海道十勝地方でふん尿から製造されたLBMを商船三井の内航液化天然ガス(LNG)燃料船で2023年度前半に使用する。LBMを船舶燃料として使用するのは日本で初の取り組みという。双方の船陸の既存設備で輸送や供給を確認する。

LBMは酪農家などの持つバイオガスプラントから発生したガスからメタンを分離・精製した後、マイナス160度Cで液化したもの。船舶燃料として導入が進むLNG燃料は、従来の重油より二酸化炭素(CO2)の排出量を3割程度減らすことができる見込み。だが、家畜ふん尿を由来としたカーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)であるLBMを一部使うことで、さらなる削減が期待できる。

日刊工業新聞 2023年02月24日

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