エンジン不正問題の日野自動車、型式再取得の大型車出荷再開
日野自動車は15日、型式指定を再取得した大型トラック「プロフィア」の出荷を再開した。2022年3月に国土交通省から型式指定を取り消され、23年1月31日に型式指定を再取得しており、再出荷の時期を2月中旬としていた。
出荷を始めたのは、大型エンジン「A09C/尿素SCR」を搭載したトラック「プロフィア」。同車両の22年3月期の国内販売台数は約9300台で、同期に国内販売したトラック、バス合計の約15%に上る。
プロフィアは燃費の値を改ざんしていたため「車両の型式指定」を取り消され、出荷を停止していた。同車の出荷再開で生産・販売の正常化に一歩近付いた格好だ。
ただ、同期に国内販売した約25%は試験に時間を要する「エンジンの型式指定」が取り消されている状態。今後はエンジンの型式再取得の時期が焦点となる。
型式指定は自動車の量産・販売するために必要となるため、取り消されると出荷ができなくなる。
日刊工業新聞 2023年2月16日