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マツダがNEDO「理事長賞」を受賞したスゴい「車載モーター向け可変界磁技術」

マツダがNEDO「理事長賞」を受賞したスゴい「車載モーター向け可変界磁技術」

マツダが開発した自動車用可変界磁モーター

マツダは車載モーター向け可変界磁技術の開発で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)主催の省エネルギー技術開発賞の「理事長賞」を受賞した。同社が理事長賞を受賞するのは初めて。モーターの効率を高め、減速時に発生する回生エネルギーの回収量を増やした点が高く評価された。

同技術では、従来は一定だった回転子の永久磁石の磁力を、自動車の運転条件に応じて変化させた。高回転時の磁力は小さく、低回転時は大きくすることで、モーターの効率を向上した。磁石材料を新開発し、モーターの磁気構造なども刷新したことで発電量を高めた。

従来のモーターを搭載したハイブリッド車(HV)と比べ、WLTCモードで15%の燃費削減が見込めるとし、今後は、電気自動車(EV)などへの搭載を目指す。


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日刊工業新聞 2023年02月10日

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