日産は「ルークス」けん引で倍増、新車販売「軽」回復目立つ
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が1日発表した1月の新車販売台数は、前年同月比16・0%増の38万2338台と5カ月連続のプラスになった。半導体不足や新型コロナウイルス感染拡大などで低水準だった2022年1月からの反動増で、特に軽自動車の回復が目立った。
登録車は同10・8%増の22万9497台と2カ月ぶりのプラス。特に普通乗用車は同19・5%増の12万9068台で、1月としては1968年の統計開始以降で上から2番目の水準となった。ブランド別では、トヨタ自動車やマツダなど5ブランドが前年同月と比べ増加した。貨物車は同8・0%増の2万6705台。いすゞ自動車が同48・1%増の4121台と大幅に伸びた。
軽自動車は同24・7%増の15万2841台と5カ月連続のプラスとなった。車種別では乗用車が同29・9%増の11万7615台。メーカー別では8銘柄中の6銘柄が前年実績を上回った。
日産自動車はワゴン型の軽「ルークス」の台数増が貢献し、同2・1倍の1万7790台と大幅に伸びた。
貨物車は同9・9%増の3万5226台となった。うちボンネットバンは、同57・7%増の4390台と好調だった。
2月以降の見通しについて全軽自協は「前年比プラスが連続となったものの、各メーカーともに半導体不足の影響は続いており、現時点では見通しを立てられない」とコメントした。
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日刊工業新聞 2023年02月02日