三菱電機が267億円投資でインドにエアコン新工場
三菱電機は、約267億円を投じてインド南部のタミル・ナドゥ州にルームエアコンと空調機器用圧縮機の生産工場を建設する。人口増加や経済成長により需要が拡大するインド市場に対応する。2025年10月にルームエアコン、同年12月に空調機器用圧縮機の稼働を見込む。消費地生産により製品の安定供給を図る。インド国内での空調機器関連の工場建設は同社にとって初めてとなる。
インドの販売拠点である三菱電機インド(ハリヤナ州)に投資する。投資額には土地、建物、生産設備を含む。生産品はインド国内の消費者向けに出荷する。
建設する工場は2階建ての計画。敷地面積は約21万平方メートルで、延べ床面積は8万8000平方メートル。従業員数は未定だが、現地で新たに雇用する方針。生産能力はルームエアコンが年間30万台で、空調機器用圧縮機が同65万台を想定する。
同社はエアコンを含む空調冷熱システム事業の成長戦略ビジョンを21年に策定。25年度までの5年間累計で約1800億円の設備投資を計画する。25年度には売上高1兆2600億円の達成を目標とし、製品の安定供給やリードタイム短縮のための消費地生産の拡大に取り組んでいる。
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日刊工業新聞 2023年01月13日