連合会長が年頭会見でまず主張したこと
連合の芳野友子会長(写真)は、5日の年頭記者会見で、岸田文雄首相が打ち出したリスキリング(学び直し)の支援や職務(ジョブ)給の確立について、「それよりも、最低賃金の引き上げや非正規労働者の待遇改善などが先だ」とし、労働者全体の賃金の底上げが優先されるべきとの考えを明らかにした。
芳野会長は、岸田首相が言及した労働移動の円滑化について、「労働移動は労働者自らが動くことが大切」と強調した。その上で、「企業内の教育が基本となる。社会構造が変わる中で、新しい産業は出てくる。そこに動ける人は一握り。非正規労働者やフリーランスが増えており、こうした方々が安心して働ける環境をつくっていかないといけない」とし、働く人全ての労働環境の整備が重要との認識を示した。
日刊工業新聞 2023年01月06日