SDGs楽しく学ぶ後押し、SDgsソーシャルデザイン協会の重要ミッション
SDGsソーシャルデザイン協会(SDA、大阪市浪速区、都築冨士男代表理事)は、SDGsは分かりにくい、取り組み方が分からないといった基本的な悩みを解決する狙いから2021年8月に発足した。講師派遣や各種ワークショップのほか講談師、玉田玉秀斎さんによる「SDGs講談」もあり、楽しみながら学べる活動を展開している。
SDAの重要なミッションのひとつが「SDGsアイランド ユナイテッド四国」構想の実現。都築代表理事は高知県出身で、四国の現状に危機感を持っていた。そこで「志国(四国)応援隊」を発足させ、まず関係人口を増やす活動に取り組んだ。しかし「外部から応援するだけでは不十分。四国の人も巻き込んで活動する」(都築代表理事)必要性を感じ「SDGs志国連合国」を発足させることになった。
22年7月4日、米国の独立記念日にあやかって「独立宣言」を発した。東京、大阪に本部を置き、このほど記念講演会を東西で行った。連合国はSDGs17の目標に沿った17条の憲法を策定。基本理念は、和を以て貴しとし、争いのない世界平和を目指す、誰一人取り残さない豊かな社会の実現を目指す、とした。
四国4県の人口は約369万人で1985年をピークに減少が続いている。国全体では08年を境に減少しており、四国は20年早く人口減少が始まった。このままでは45年には300万人を割ると推定されている。そこで「四国は高齢化社会の先行指標。四国が元気になれば日本も元気になる」(同)と、この構想を思い立った。
まず各県5人の理事を任命するほか、農業や林業のプロに顧問を依頼した。また住民税ゼロの国民を増やす取り組みを進めている。さらに長期的には、自転車道を整備して「サイクリストアイランド志国」、四国をオーガニックの中心にする「オーガニックアイランド志国」、四国八十八カ所の接待の精神を生かした「おもてなしアイランド志国」などを構想している。