ＫＤＤＩは、ＥＳＧ（環境・社会・企業統治）指標を役員や社員の賞与に反映する取り組みを加速すると発表した。賞与を決める際、会社業績掛け率と重要業績評価指標（ＫＰＩ）達成掛け率を用いる。ＫＰＩ達成掛け率の算定で使う評価点のうち、３割をＥＳＧ指標にした。２０２１年度のＥＳＧ指標の割合は１割程度だった。

ＫＤＤＩ単体の約１万１０００人の社員が対象。ＥＳＧ指標には、データセンターの再生可能エネルギー移行率や社員エンゲージメント（愛着）スコアなどが含まれる。

最勝寺奈苗執行役員は「サステナビリティー（持続可能性）経営は経営戦略の軸。取り組みの成果が報酬に連動することで全社員のサステナビリティーへの意識醸成や行動につなげることを企図している」と述べた。