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国内通信大手で初、楽天モバイルが「iPhone」値上げ

楽天モバイルは、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」など米アップル製品の販売価格を引き上げる。上位機種「アイフォーン13」は、128ギガバイト(ギガは10億)の場合で消費税込みの価格が9万6470円から12万3800円と、2万7330円の値上げ。アップルは1日にアイフォーンなどの日本での販売価格を一斉に引き上げた。楽天の価格改定は、このアップルの動きに伴う対応。

楽天モバイルの価格改定は、アップルの発表後、国内大手通信会社で初めて。店舗は8日、楽天モバイル公式サイトでは8日9時より引き上げる。

価格引き上げ率は「13」の128ギガバイトの場合、アップルの引き上げ率が19・2%だったのに対し、楽天モバイルは28・3%だった。業界関係者からは「楽天モバイルはマージンを取り始めている印象」との声も挙がっている。

楽天モバイルは、最後発の移動体通信事業者(MNO)として、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクと価格面で差別化を図ってきた。ただ、基地局整備などの費用がかさんで、足元で赤字が続き、5月に携帯通信サービスで月額0円の料金プランの廃止を発表。黒字転換を急いでいる。

日刊工業新聞2022年7月7日

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