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ICTで救急搬送の時間短縮、千葉大発スタートアップが挑む

Smart119(千葉市中央区、中田孝明最高経営責任者〈CEO〉)は、札幌市で救急隊の現場活動を支援するサービス「Smart119」の実証実験を始めた。情報通信技術(ICT)を用いた同サービスの活用により、119番通報後の救急搬送における所要時間の短縮など救急活動の効率化を目指す。

同社は千葉大学発医療スタートアップ。札幌市を中心に近隣の計12自治体の地域・行政課題をスタートアップとの協働で解決を目指す、行政オープンイノベーションプロジェクトに採択された。

Smart119は、タブレットなど情報端末の活用や、人工知能(AI)を活用した音声入力・状況判断の支援などICTによる救急隊の現場活動を支援するシステム。実証実験では、札幌市消防局東消防署救急隊5隊と札幌市内8カ所の医療機関でSmart119を使用する。札幌市での実運用を視野に入れ、システムの改善点やより良い運用方法を検証する。

日刊工業新聞2022年10月21日

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