重度障がい児とeスポーツ大会、視線入力で「対戦ぬりえ」
日本新薬は身体機能にハンディキャップを持つ子どもたちのeスポーツ大会を本社敷地内で初開催した。視線入力訓練ソフトウエア「EyeMoT(アイモット)」シリーズを使ったゲームにオンラインで12人、現地で2人が参加した。
同シリーズは、大会主催者である島根大学の伊藤史人助教らが開発した重度の障がいがある人を支援するソフト。目の動きをコンピューター画面に落とし込んで、ゲームや絵を描くことができる。
今回行った「対戦ぬりえ」ゲームは、視線を動かすと画面上のキャンバスに色が塗れ、制限時間内により広い面積を塗った人が勝ちとなる。インクの補充や相手が塗ったエリアを塗り返すといった難易度調整も可能。子どもたち同士の対戦はもちろん、日本新薬社員が飛び入りで参加するなど大会は盛り上がった。
同社は難病・希少疾患などの治療剤開発と併せて、患者の生活を支援する取り組みも推進している。
日刊工業新聞2022年8月26日