eスポーツに“臨場感”、3Dプリンターで製作した「ゲーミングチェア」の独創性
「没入空間」をスタイリッシュに演出―。D―WEBER(愛知県安城市、水野健一社長)は、eスポーツ専用インテリア(ゲーミングチェア)「GT EXPERIENCE CONCEPT」を製作した。国産大型3Dプリンターで造形し、積層跡を生かしたデザインが特徴。10月に発売を予定。販売先はeスポーツ会場、自動車販売店などを想定している。
市販のレーシングゲームフレームの両側に配置し、好みのスピーカーを取り付けて立体音響を感じながら、自分だけのゲーム空間を作り出せる。造形専用データを作成し、サーキットを走る緊張感を3Dプリンターならではの独創的な形状で表現した。
材料はエラストマーを使用。大きさは長さが1800ミリメートル、高さが1500ミリメートル。価格は数十万円程度になるという。「3Dプリンターの面白い可能性を感じてもらい、新しいモノづくりとして発信したい」(水野社長)と思いを込める。
自動車写真家の北畠主税氏がプロデュースし、開発製造でExtrabold(東京都豊島区)、前田技研(愛知県岡崎市)が協力。工業デザインを手がける同社の自社プロジェクトブランド「4DESIGN by D―W」として製品化する。
日刊工業新聞2022年6月2日