商船三井が承認取得した「大型液化CO2輸送船」の設計
商船三井は、実用化を進めている大型の液化二酸化炭素(CO2)輸送船(イメージ)設計の基本承認(AiP)を日本海事協会から取得したと発表した。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が2030年までに実現を目指すCO2の回収・利用・貯留(CCUS)技術において、年間約100万トンのCO2の大規模・長距離輸送用の船舶として設計された。
商船三井は21年6月、日本CCS調査(東京都千代田区)がNEDOから委託を受けたCCUS技術関連の公募事業の一部として、大型液化CO2輸送船の実用化に関する研究開発について同社から受託を受けていた。
CCUSは発電所や工場などから排出されたCO2を分離・回収し、地中深くに圧入・貯留したり、回収したCO2を原料として化成品や燃料などに再利用する技術の総称。
日刊工業新聞 2022年8月24日