商船三井が実用化へ、海洋温度差発電の特徴
商船三井は、インド洋のモーリシャスで取り組む海洋温度差発電を核とする海洋深層水複合利用の適合性調査が新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業に採択された。ゼネシス(東京都江東区)と佐賀大学との共同事業。商船三井はモーリシャスで波力発電事業にも取り組んでおり、海洋再生可能エネルギーの早期実用化に貢献する。
商船三井は4月からゼネシスが維持管理する沖縄県久米島での100キロワット級の海洋温度差発電設備の運営に参画している。日本唯一の設備であり、久米島やモーリシャスでの知見を通じ、国内外で海洋温度差発電の事業化を目指していく。
海洋温度差発電は、深海の冷水と海面の温水との温度差を利用してタービンを回して発電する。天候に左右されず、安定的に発電できる特徴がある。
日刊工業新聞2022年7月15日