日本郵船など「アンモニア燃料タグボート」実証運航へ
日本郵船とIHI原動機(東京都千代田区、赤松真生社長)は12日、開発中のアンモニアを燃料として運航するタグボート(イメージ)が日本海事協会から基本設計承認を取得したと発表した。アンモニアは燃焼しても二酸化炭素(CO2)を排出しないため、次世代燃料として導入が期待されている。両社では、2024年度に横浜港でタグボートの実証運航を計画している。
アンモニアを燃料として使用するには、難燃性でエネルギー密度が低いため使用比率を高めながら安定的にエンジンで燃焼させる必要があるほか、亜酸化窒素が発生するため発生の抑制などの工夫が求められる。
また、毒性があるため漏えいした場合は安全対策を取る必要がある。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業の一環として開発を進めている。
日刊工業新聞2022年7月13日