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どこまで伸びる…日本製半導体装置販売高が過去最高

日本製の半導体製造装置の2021年度の販売額が過去最高を更新したもようだ。日本半導体製造装置協会(SEAJ、東京都千代田区、牛田一雄会長)の発表(速報値)をもとに日刊工業新聞が試算した21年度の販売額は約3兆4430億円で、前年度を44・4%上回った。データセンターやスマートフォンで演算処理を行うロジック半導体や、データを記憶するメモリー半導体の需要が高水準で推移。アナログ半導体やパワー半導体も活況だった。

コロナ禍による巣ごもり需要の増加や「脱炭素」に向けた環境関連投資の拡大などを背景に半導体市場が拡大。半導体不足の長期化で、半導体の生産に必要な製造装置の需要も急拡大した。

旺盛な需要を受け、世界の半導体メーカーは設備投資を積み増している。SEAJは1月、日本製半導体装置の販売額が22年度に3兆5500億円、23年度に3兆7000億円と、21年度以降も過去最高を更新するとの予測を発表している。


日刊工業新聞2022年4月26日

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