三菱自動車・ルノー共同開発、「コルト」が 10年ぶりに復活する
三菱自動車は2023年秋に欧州で小型車「コルト」の新型車を発売する。12年に経営不振でオランダでの生産を撤退して以来、約10年ぶりの復活となる。連合を組む仏ルノーと共同開発し、プラットフォーム(車台)など基幹部品を共通化してコスト競争力を高める。
新型コルトは5ドアのハッチバック車。パワートレーン(駆動装置)はハイブリッド車(HV)を含め幅広い商品を設定する。ルノーが開発を主導する連合共通の車台「CMF―B」を採用。トルコ北西部の都市ブルサにあるルノーの工場で生産し、量産効果を高める。
欧州でコルトの人気は根強く、1978年の市場投入以来、ドイツでは累計約50万台を販売した。欧州では23年初めに小型スポーツ多目的車(SUV)「ASX(日本名はRVR)」の新型車の発売も予定する。
同様にルノーと共同開発し、CMF―Bを採用した。パワートレーンはプラグインハイブリッド車(PHV)やHVの設定を予定している。スペインのバリャドリードにあるルノーの工場で生産する。
三菱自は20年7月に経営再建のため欧州向け新規商品の投入凍結を発表していた。
日刊工業新聞2022年4月8日