三菱自動車の「エクスパンダー」新型車がタイを攻める、大幅改良した性能は?
三菱自動車はタイで多目的車(MPV)「エクスパンダー」の新型車の受注をはじめた。大幅改良して燃費性能などを高めた。またモータースポーツ活動で使用していたブランド「ラリーアート」では2021年11月に続く第2弾として、小型車「ミラージュ=写真」とピックアップトラック「トライトン」の特別仕様車の受注も現地で開始した。
新型エクスパンダーでは内外装を一新してスポーツ多目的車(SUV)らしいスタイリングを強調。高効率な無段変速機(CVT)の採用でエンジン性能を引き出し、低燃費と高い静粛性を実現した。同新型車は21年11月にインドネシアで発売し、12月末までに受注が1万台に達するなど販売をけん引する。
ラリーアートブランドではミラージュを追加。赤、銀、黒を基調としたストライプ調のデザインを取り入れるなど、かつてラリーで活躍していた車両をほうふつとさせる内外装を施した。ラリーアートブランドのトライトンは第2弾で、前後左右に空気抵抗の軽減などが可能な部品「エアダム」を装着するなど進化を図った。
3車種はいずれも4月3日までタイで開催中の展示会「バンコク国際モーターショー」に出展している。
日刊工業新聞 2022年3月23日