部品不足で低迷続くトラック販売、業界関係者が語る今後の見通し
トラック業界関係者がまとめた1月の普通トラック(積載量4トン以上の大型・中型トラック)の販売台数は、前年同月比8・1%減の4658台となり、3カ月連続で前年同月の実績を下回った。半導体などの部品供給不足で工場の稼働率が低下し販売にもマイナス影響が及んだ。2月も生産調整が続いており、依然として厳しい状況だ。
全4社中、3社が部品供給不足を背景に前年同月実績を割り込んだ。ただUDトラックスのみは「海外からの調達が滞ってない」(同社)ことから大型トラックの販売が伸びるなどして、前年同月実績を上回った。
車種別では中型トラックが同20・2%減の1607台だった。いすゞ自動車が同35・9%減、三菱ふそうトラック・バスが同13・5%減と二ケタのマイナスだった。
業界関係者は「需要は底堅いが、部品の調達が滞り供給が追いつかない」と話す。その上で「まだ部品供給不足は続く」とみられ、解消は2022年度にずれ込むと予想される。
日刊工業新聞2022年2月24日