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平均価格がバブル期超えた21年首都圏マンション発売、最高額の物件は?

不動産経済研究所が発表した2021年(暦年)の首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)新築マンション発売戸数は、前年比23・5%増の3万3636戸と、2年ぶりに3万戸を上回った。緊急事態宣言で一時、販売活動が停滞した20年からの回復が鮮明となった。1戸当たりの平均価格は6260万円と、バブル期の90年(6123万円)を上回り、過去最高値となった。

発売戸数はコロナ禍前の19年(3万1238戸)も上回った。松田忠司企画調査部主任研究員は「都心の人気が続き、郊外の人気も回復して供給が増えた」と分析した。

1億円以上のマンションは前年比51・8%増の2760戸となり、東京23区を中心に高額物件の供給が増え、平均単価を押し上げた。最高額は「パークコート神宮北参道ザ・タワー」(東京都渋谷区)の13億7000万円(専有面積約240平方メートル)だった。契約率は73・3%と、好調の目安となる70%を全エリアで上回った。

日刊工業新聞2022年1月26日

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