20―30代女性の管理職志望はたった3割。なりたくない理由は?
博報堂の社内プロジェクト「博報堂キャリジョ研」がまとめた「女性のキャリア意識調査」によると、20―30代の女性で管理職を志望するのは全体の32%にとどまった。同年代の男性が56%と半数を超えたのに対し、3人に1人だった。チーム統率の苦手意識に加え、女性は管理職やリーダーが備えるべきと考える項目が男性より多く、自分がなる場合に高い理想像がハードルになるようだ。
女性の管理職意向度の内訳は「なりたい」が11%、「ややなりたい」が21%だった。一方「なりたいと思わない」が38%で最多。なりたくない理由は「責任が重くなるのが嫌だから」がトップで、以下は「仕事よりも趣味やプライベートを大切にしたいから」「チームを率いることが苦手だから」と続く。
理想の管理職・リーダー像について当てはまる項目を選ぶ質問では、全項目で女性が男性を上回り、女性は管理職やリーダーに求めることが男性よりも多い傾向がうかがえた。
同調査は20―30代の正社員・総合職の男女700人(男性200人・女性500人)を対象に、インターネット調査を6月29日に実施した。
日刊工業新聞2021年9月24日