売上目標100億円! 日本航空電子×NECで小型アンテナ事業参入
日本航空電子工業はNECの独自技術を活用した小型アンテナを事業化し、「ウェイブコネクト」のブランド名で発売した。自社の精密加工技術とNECのスプリットリング(SR)共振器アンテナ技術を組み合わせ、一般的なダイポールアンテナと比べ大きさを約5分の1に小型化。アンテナ性能の指標である放射効率も最大90%以上とした。第5世代通信(5G)やテレワークの普及で高まる無線接続の需要に対応し、3年以内に年100億円の売り上げを目指す。
第1弾としてWi―Fi(ワイファイ)機器やIoT(モノのインターネット)機器、車載機器向けに表面実装部品タイプで提供する。大きさは対応周波数で異なり、2・4―2・5ギガヘルツ(ギガは10億)対応タイプで縦12・5ミリ×横7・25ミリ×幅1・9ミリメートル。家電やスマートメーター(通信機能付き電力量計)、RFID(無線識別)、自動販売機などでの利用を想定する。
日刊工業新聞2020年12月29日