カラスを音で撃退する装置、採用した“鳴き声”の正体
宇都宮大学発ベンチャーが開発
宇都宮大学発ベンチャー企業のCrowLab(クロウラボ、宇都宮市、塚原直樹社長、028・614・3690)は、音でカラスを追い払う「CrowController」を開発した。10月中にも発売する。塚原社長はカラスを研究している宇都宮大バイオサイエンス教育研究センターの特任助教で、研究の知見を活用。効果が持続する特徴を訴求する。初年度200台の販売を目指す。
CrowControllerは単3電池4本を動力に赤外線センサーで約4メートル圏内の熱源の移動を感知し、内蔵したスピーカーで約10秒間カラスが嫌悪感を抱く音を鳴らして追い払う。装置のサイズは縦210ミリ×横160ミリ×厚さ100ミリメートル。製造は防犯機器などを手がける日本電子工学(宇都宮市)に委託し、両社で販売する。価格は3万5000円(消費税込み)。
音は塚原社長が録音したカラスが猛禽(もうきん)類に襲われた際に発した鳴き声を採用。同装置は7月から市内のゴミ置き場で実証実験を行っており、音を聞いたカラスは周囲を見渡した後、その場から飛び去る様子が見られた。これまで継続して効果が確認されているという。
一方、センサーを妨げる障害物があると熱源を感知できないなど課題もあるため、発売後は顧客との情報交換などを通して改良を進める。またカラス以外の鳥害対策も今後検討する。将来は他の動物の専門家を雇用するなどして広く獣害対策も視野に入れる考え。
同社は2017年12月に設立。カラス博士の異名で知られる宇都宮大の杉田昭栄特命教授が顧問を務める。
CrowControllerは単3電池4本を動力に赤外線センサーで約4メートル圏内の熱源の移動を感知し、内蔵したスピーカーで約10秒間カラスが嫌悪感を抱く音を鳴らして追い払う。装置のサイズは縦210ミリ×横160ミリ×厚さ100ミリメートル。製造は防犯機器などを手がける日本電子工学(宇都宮市)に委託し、両社で販売する。価格は3万5000円(消費税込み)。
音は塚原社長が録音したカラスが猛禽(もうきん)類に襲われた際に発した鳴き声を採用。同装置は7月から市内のゴミ置き場で実証実験を行っており、音を聞いたカラスは周囲を見渡した後、その場から飛び去る様子が見られた。これまで継続して効果が確認されているという。
一方、センサーを妨げる障害物があると熱源を感知できないなど課題もあるため、発売後は顧客との情報交換などを通して改良を進める。またカラス以外の鳥害対策も今後検討する。将来は他の動物の専門家を雇用するなどして広く獣害対策も視野に入れる考え。
同社は2017年12月に設立。カラス博士の異名で知られる宇都宮大の杉田昭栄特命教授が顧問を務める。
日刊工業新聞2018年10月5日