ヤマハ発がバイク工場に“訓練専用ライン”を作った理由
派遣社員や海外研修生の習熟度と定着率を高める
ヤマハ発動機は、2輪車の主力工場である本社工場(静岡県磐田市)に、量産ラインとほぼ同じ状態で技能研修ができる研修用模擬ラインを設置し、1月末に稼働する。国内で深刻化する人手不足に対応し、派遣社員や海外研修生の習熟度と定着率を高めるのが狙い。海外従業員の研修にも活用し、グループ全体の品質向上につなげる。
2輪車は季節による生産負荷の変動が大きく、繁忙期には派遣社員や海外研修生を活用して人員調整する。これまで派遣社員はボルトの締め付けなど作業訓練中心の導入研修の後、生産ラインに配属していた。
今回、模擬ラインが完成することで量産とほぼ同じラインで訓練し、習熟度を高めてから生産ラインに配属できる。
同社の国内2輪車生産台数は年間約20万台で今後も大きな市場の伸びは期待できない。その中で生産変動に対応しながら高い生産性と品質を確保するには派遣社員や海外研修生のスキルアップが不可欠。
またライン配属前に習熟度を高め、仕事への不安を軽減することで派遣社員の定着率向上につながることも期待する。
2輪車は季節による生産負荷の変動が大きく、繁忙期には派遣社員や海外研修生を活用して人員調整する。これまで派遣社員はボルトの締め付けなど作業訓練中心の導入研修の後、生産ラインに配属していた。
今回、模擬ラインが完成することで量産とほぼ同じラインで訓練し、習熟度を高めてから生産ラインに配属できる。
同社の国内2輪車生産台数は年間約20万台で今後も大きな市場の伸びは期待できない。その中で生産変動に対応しながら高い生産性と品質を確保するには派遣社員や海外研修生のスキルアップが不可欠。
またライン配属前に習熟度を高め、仕事への不安を軽減することで派遣社員の定着率向上につながることも期待する。
日刊工業新聞2018年1月17日