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新郷さんに学ぶ 生産現場改善の手法
10分以内で段取りを行う「シングル段取り」、ヒューマンエラーを未然に防ぐ仕組み「ポカヨケ」。生産現場の改善で用いられるおなじみの手法だ。これらの手法を築いたのは、新郷重夫氏。戦後、コンサルタントとして多くの製造業の現場改善に取り組み、トヨタ生産方式の源流を形作ったともいわれる人物である。画期的な改善手法が生まれた背景には、現場の事実を正しく捉えて、真の問題を探求する粘り強さと熱意があった。
月刊誌『工場管理』4月号特別企画「“カイゼンの職人”新郷重夫に学ぶ 改善の原点的思考」への寄稿「IEを現場のものにし、卓越した改善の功績を残す『新郷重夫』を知る~その思いと思考、改善の手法を紐解く~」(日本能率協会コンサルティング・石田秀夫著)を一部編集の上、4回にわたって紹介する。新郷氏の功績を振り返り、現場改善に向き合う姿勢や思いに迫る。