ローソン子会社化の成果をさっそく発揮?

三菱商事、弁当生産のロボット導入を後押し

 三菱商事は傘下のローソンなど、コンビニエンスストア向け弁当の生産工程にロボットの導入を後押し、盛り付け作業を自動化する。6軸ロボットを基に開発しており、2年後をめどに弁当や総菜といった中食商品の工場に導入する。作業のスピードを上げるなどの改良を加え、実用化につなげる。ローソンをはじめ、コンビニ向け弁当などを生産する中食工場へ提案し、省人化を支援する。

 三菱商事が開発中のロボットは、焼き魚やコロッケなどの崩れやすい食材を吸引して持ち上げ、へら状のハンドですくいながら、協調動作で盛り付ける。三菱電機の6軸ロボット「RV―7F」を活用し、画像で食材を認識しながら「つかむ」「吸着する」などの動作が可能。

 ハンバーグやシューマイは、棒状のハンドでつかんで盛り付ける。食品は硬さや形状、重さなどがふぞろいであるため、食材を認識する画像処理のソフトウエアを開発した。弁当の主要な食材は、認識から盛り付けまでの一連の動作が可能になり、試作品を完成した。

 三菱商事は2015年度から日本ロボット工業会のロボット導入実証事業に参画し、開発に着手。16年度は、1億円の開発費のうち、5000万円の補助を受け、ハンドの力加減の調整や、食材の認識、柔らかい食材を吸着してすくいながら盛り付けるなど、一連の動作の改良を進めた。

 従来、中食工場における1種類の弁当の盛り付けには、12―15人の人員が必要だった。だが、実証実験ではロボットの導入により、3人を削減することができた。

 今後はシステムインテグレーターと連携し、作業時間の短縮など動作性を向上させる。

 また、コンビニの商品は内容が頻繁に変わるため、一つのハンドで複数の食材を扱えるようにするなど、さらなる開発を進め、工場への導入を目指す。

日刊工業新聞2017年6月22日



「三菱商事の条件が他社よりも悪ければ、取引しない」(ローソン社長)


 ローソンは5月30日、2月に三菱商事の子会社になってから初めての定時株主総会を都内で開いた。竹増貞信社長は「三菱商事はローソンの独立性を尊重するとしている。シナジーを生むのがローソンの役目」と説明。調達についても「三菱商事からの条件が他社よりも悪ければ、取引しないという方針を各部署に徹底している」と述べた。

日刊工業新聞2017年5月31日

江上 佑美子

江上 佑美子
06月23日
この記事のファシリテーター

 本文にもありますが、コンビニの商品は頻繁に変わるため、機械化は意外に難しいようです。それでも人手不足の中、省人化は喫緊の課題となっています。
 三菱商事は、三菱電機などグループの力を結集してローソンに働きかける考えのようです。ローソンの竹増社長は2014年に三菱商事から移り、16年6月に社長に就きました。ローソンは「他社の機械よりも悪ければ、使わない」と突っぱねることができるのでしょうか。

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