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学生だけのもの!? 丁寧すぎ!? 機能罫線ノート、ヒットの裏側を聞く!

マルマン Smart Review(スマートレビュー)
学生だけのもの!? 丁寧すぎ!? 機能罫線ノート、ヒットの裏側を聞く!

Smart Review ルーズリーフ

大学ノート、と言えばシンプルに線が引かれただけのものを想像する方も多いだろう。だが、2008年に「東大合格生のノート」とヒットしたキャンパスノート「ドット入り罫線」に始まり「ただ書くだけでなく、工夫して使いこなすノート(機能罫線ノート)ブーム」が今、文具界で興っている。

線だけ世代には分かり辛い、「工夫されたノート」(機能罫線ノート)。一体どのようなものか。
2016年10月に発売され、好評を経て今年ルーズリーフ版も発売になったヒット商品「Smart Review(スマートレビュー)」(マルマン株式会社)を例にとってみる。

マルマン Smart Review(スマートレビュー)」特長


マルマンHPより

復習がスイスイはかどる5つの機能スペースが特長。「復習」を「何度も繰り返し」出来る事に重点が置かれている。


ご覧の通り、かなり細かくスペースが取られている。さらに効果的な使い方説明ページ付きという丁寧さだ。
こういった機能罫線ノートはどうして作られ、どうしてヒットしたのか。詳細を尋ねるべく、マルマン株式会社に伺った。

この丁寧さは必要か


開発のきっかけは『誰でも日々の学習がしやすくなる、本質的な学習サポートができないか?』という想いだという。
「今は様々な機能罫のノートがあるけれど、果たしてそれが学習の助けになっているのかと疑問に思った」事を始まりに、「学生や社会人の様々なノートを見てきていますが、ノートが上手に取れるようになるというのは、結構コツがいるのですよね」と応じてくれたのはスマートレビュー開発担当マーケティンググループ 佐藤佳奈子さん。

佐藤さんは企画に際し、中学生、高校生のノートの取り方の研究し、プロの教師達の意見を取り入れた。その中で発見したことがあるという。
「意外だったのが、どの教科の先生も共通することを求めていらっしゃるということが分かりました。基本的な項目。曜日、ページ数、項目、番号。また、どこが自分にできていないかを把握すること。間違いのプロセスは消さない。疑問やコメントを残すことなどです。それは、日々の学習をベースに、ノートを自分だけの参考書に進化させるということです」

そんなノートテイクだが、特に女子学生に「ノートをキレイに書くことにこだわりすぎて、お絵描きになってしまう、ノートづくりに満足してしまう」傾向があり、そこも問題だと捉えたという。
「キレイに書いても結局、それが後からみて使えるノートになっていなければ意味がないですよね。例えば、線をキレイに引くことにこだわってしまって、時間がかかりすぎて先生の重要な言葉を逃してしまっていたりするようです」

そのような問題を解決する、基本的な項目のスペースを事前に作っておいた――それが「Smart Review」の丁寧さの答えだった。

「Smart Review のノートはフォーマット化されています。フォーマット化の何がいいかと言えば、余分なことに気を取られずに授業に集中することができるということです。日付も項目も後から見たときに必要な情報が全部入っている。テスト前には、少なくとも自分のまとめスペースだけチェックすれば、点数アップにつながるなど、結果を考えています。
自分でも、このノートがあればもう少し楽に勉強が出来た気がします(笑)」

また、細かい点にもこだわったようで、
「機能性と汎用性の両立に苦労しました。まとめスペース部分や、チェック機能の並びなど読み返した時に、どうだったら使う人が使いやすいかも考えています。
パラパラと見返したときに、左右のページの角上部に重要度チェックスペースが来るようにしました」とのこと。

だがICT教育盛んな今日、筆記でのノートテイクがどれほど重要なのか。デジタルネイティブの中高生におけるノートの重要性はどれほどか質問をぶつけてみた。

情報の取捨選択をノートテイクで学んでいく


「情報は、ノートでもデジタルでも、後から引き出せなければその場で終わってしまいますよね。このノートを使うことによって、何が自分にとって重要な点なのか取捨選択する能力が培われます。デジタル上で、資料がもうあることが当たり前になる中では、膨大な中から何をピックアップするかが凄く大事だと思います。そこに個人差がでますから。
重要度を自分でつけるというのも、PC上のタグ付けに通じるものがありますね。
アナログの観点ですと、テキストを打つより手を動かしたほうが、記憶の定着率が高まるということもあります」

だがもう我々大人世代には関係ない……と呟くと「実は、議事録に使っている、資格試験に使いやすいなど社会人からも反応が良いので、社会人向けにもっと適したノートにもしていければと思っています」と佐藤さん。現状に満足することなく、「よりよいノート」作りを目指していくそう。

最後に読者にコメントを、と言うと、熱意をもって回答してくれた。
「どんな人も『スマートな復習で、スマートに』なってほしい。
このノートを使うことで、復習しやすく、学習効率をアップして欲しいという想いを込めています。テストが楽になりました! 試験が受かりました! などの声が多くいただけるようになれば嬉しく思います」
メトロガイド
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
ノートテイクのやり方が分からない学生さんは一度使ってみると、多分ノートの取り方の勉強になると思います。それで自分が上手く使えるようになってきたら、線だけノートに移行していくのもアリかと。「ノートだけはやたら丁寧なんだけど」という学生さんにもおすすめです。 ただ注意するのはノートとしてみると若干高め! 線だけノートと上手く使い分けられれば良いですね。

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