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官僚たちの夏、次官・局長級人事まるっと早わかり

サプライズは?

環境省


 環境省は4日、小林正明事務次官(62)が勇退し、後任に森本英香官房長(60)を充てるなどの幹部人事を決定した。発令は14日付。

◆事務次官
森本 英香氏(もりもと・ひでか)81年(昭56)東大法卒、同年環境庁(現環境省)入庁。12年原子力規制委員会原子力規制庁次長、14年環境省官房長。大阪府出身。

◆地球環境審議官
高橋 康夫氏(たかはし・やすお)83年(昭58)東大院工学系研究科修士修了、同年環境庁(現環境省)入庁。14年官房審議官、15年水・大気環境局長。群馬県出身、60歳。

◆官房長
鎌形 浩史氏(かまがた・ひろし)84年(昭59)東大経卒、同年環境庁(現環境省)入庁。14年官房廃棄物・リサイクル対策部長、16年地球環境局長。東京都出身、57歳。

◆地球環境局長
森下 哲氏(もりした・さとる)86年(昭61)東大院工学系研究科修士修了、同年環境庁(現環境省)入庁。15年地球環境局総務課長、16年官房審議官。愛媛県出身、55歳。

◆水・大気環境局長
早水 輝好氏(はやみず・てるよし)83年(昭58)東大院工学系研究科修士修了、同年環境庁(現環境省)入庁。14年官房審議官、15年内閣官房内閣審議官。岐阜県出身、58歳。

◆環境再生・資源循環局長
縄田 正氏(なわた・ただし)83年(昭58)京大院工学研究科修士修了、同年建設省(現国土交通省)入省。14年東北地方整備局長、15年環境省放射性物質汚染対処技術統括官。福岡県出身、59歳。

内閣府


 内閣府は、西川正郎事務次官(59)が退任し、後任に河内隆官房長(59)を充てる人事を決めた。次官級の内閣府審議官には幸田徳之賞勲局長(57)と前川守経済社会総合研究所長(59)の2人が就く。発令は11日付。

◆事務次官
河内 隆氏(かわち・たかし)82年(昭57)東大法卒、同年自治省(現総務省)入省。内閣総務官などを経て15年内閣府官房長。静岡県出身。

◆内閣府審議官
幸田 徳之氏(こうだ・のりゆき)82年(昭57)早大政経卒、同年総理府(現内閣府)入府。総括審議官などを経て15年賞勲局長。大阪府出身。

前川 守氏(まえかわ・まもる)82年(昭57)東大文卒、同年経済企画庁(現内閣府)入庁。総括審議官などを経て16年経済社会総合研究所長。島根県出身。

復興庁


◆事務次官
関 博之氏(せき・ひろゆき)81年(昭56)東大法卒、同年自治省(現総務省)入省。14年内閣府政策統括官、16年復興庁統括官。長野県出身、59歳。

外務省


◆外務審議官(経済)
山﨑 和之氏(やまざき・かずゆき)83年(昭58)一橋大経卒、同年外務省入省。14年官房審議官、15年官房長。東京都出身、56歳。

◆官房長
下川 眞樹太氏(しもかわ・まきた)84年(昭59)東大法卒、同年外務省入省。14年官房審議官、16年国際文化交流審議官。大阪府出身、56歳。

◆総合外交政策局長
鈴木 哲氏(すずき・さとし)84年(昭59)東京外大卒、同年外務省入省。14年官房審議官、16年国際情報統括官。静岡県出身、57歳。

◆中南米局長
中前 隆博氏(なかまえ・たかひろ)85年(昭60)東大法卒、同年外務省入省。13年ブラジル公使、15年サンパウロ総領事。広島県出身、56歳。

◆国際法局長
三上 正裕氏(みかみ・まさひろ)86年(昭61)東大法卒、同年外務省入省。14年官房参事官、17年官房審議官。群馬県出身、54歳。

農林水産省


◆林野庁長官
沖 修司氏(おき・しゅうじ)79年(昭54)名大農卒、同年農林水産省入省。09年九州森林管理局長、14年林野庁次長。岡山県出身、60歳。

◆水産庁長官
長谷 成人氏(はせ・しげと)81年(昭56)北大水産卒、同年農林水産省入省。12年水産庁資源管理部審議官、16年水産庁次長。東京都出身、59歳。

◆官房長
水田 正和氏(みずた・まさかず)84年(昭59)東大法卒、同年農林水産省入省。13年内閣官房内閣審議官、16年官房総括審議官。岡山県出身、56歳。

◆消費・安全局長
池田 一樹氏(いけだ・かずき)81年(昭56)東京農工大農卒、同年農林水産省入省。15年農林水産消費安全技術センター理事、17年大臣官房付。東京都出身、59歳。

◆農村振興局長
荒川 隆氏(あらかわ・たかし)82年(昭57)早大政経卒、同年農林水産省入省。12年官房総括審議官、15年官房長。宮城県出身、58歳。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
それぞれの官庁でサプライズはあったと思うが、個人的には経産省の人事。嶋田氏の次官は順当としてその次と見られたいた柳瀬氏が事実上、レースから後退する審議官になったこと。エネ庁長官の日下部氏も異例の3年目突入。少しずつではあるが「霞が関の常識」が通用しなくなってきている。

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