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官僚たちの夏、次官・局長級人事まるっと早わかり

サプライズは?

国土交通省


 国土交通省は4日、武藤浩事務次官(61)が退任し、後任に毛利信二国土交通審議官(60)が昇格するなどの幹部人事を決定した。同省初の女性局長として、伊藤明子官房審議官(55)を住宅局長に充てる。発令は7日付。省をあげて進めている「生産性革命プロジェクト」を加速し、経済成長につなげる。

◆事務次官
毛利 信二氏(もうり・しんじ)81年(昭56)東大法卒、同年建設省(現国土交通省)入省。15年総合政策局長、16年国土交通審議官。島根県出身。

◆国土交通審議官
吉田 光市氏(よしだ・こういち)82年(昭57)東大経卒、同年建設省(現国土交通省)入省。15年復興庁統括官、16年官房長。山形県出身、58歳。

◆国土交通審議官
奈良平 博史氏(ならひら・ひろし)82年(昭57)東大法卒、同年運輸省(現国土交通省)入省。13年総合政策局次長、15年国際統括官。大阪府出身、58歳。

◆官房長
藤田 耕三氏(ふじた・こうぞう)82年(昭57)東大法卒、同年運輸省(現国土交通省)入省。14年鉄道局長、16年総合政策局長。大分県出身、57歳。

◆総合政策局長
由木 文彦氏(ゆき・ふみひこ)83年(昭58)東大法卒、同年建設省(現国土交通省)入省。14年官房総括審議官、15年住宅局長。島根県出身、56歳。

◆住宅局長
伊藤 明子氏(いとう・あきこ)84年(昭59)京大工卒、同年建設省(現国土交通省)入省。14年内閣官房内閣審議官、16年官房審議官(住宅局担当)。島根県出身。

◆自動車局長
奥田 哲也氏(おくだ・てつや)84年(昭59)東大法卒、同年運輸省(現国土交通省)入省。14年官房総括審議官、16年鉄道局長。福岡県出身、55歳。

総務省


総務省は4日、佐藤文俊事務次官(60)が退任し、後任に安田充自治行政局長(59)を充てるなどの幹部人事を発表した。発令は11日付。

◆事務次官
安田 充氏(やすだ・みつる)81年(昭56)東大法卒、同年自治省(現総務省)入省。16年自治行政局長。埼玉県出身。

◆総務審議官(郵政・通信)
鈴木 茂樹氏(すずき・しげき)81年(昭56)東大農卒、同年郵政省(現総務省)入省。16年総務審議官(国際)。神奈川県出身、61歳。

◆総務審議官(行政制度)
若生 俊彦氏(わこう・としひこ)81年(昭56)早大政経卒、同年行政管理庁(現総務省)入庁。14年内閣官房内閣人事局人事政策統括官。宮城県出身、60歳。

◆総務審議官(国際)
富永 昌彦氏(とみなが・まさひこ)82年(昭57)東大院工修了、同年郵政省(現総務省)入省。16年総合通信基盤局長。奈良県出身、60歳。

◆官房長
林﨑 理氏(はやしざき・おさむ)83年(昭58)東大法卒、同年自治省(現総務省)入省。16年自治税務局長。東京都出身、57歳。

◆情報通信国際戦略局長
今林 顯一氏(いまばやし・けんいち)83年(昭58)東大教養卒、同年郵政省(現総務省)入省。16年政策統括官(情報通信)。福岡県出身、58歳。

◆情報流通行政局長
山田 真貴子氏(やまだ・まきこ)84年(昭59)早大法卒、同年郵政省(現総務省)入省。16年官房長。東京都出身、56歳。

◆総合通信基盤局長
渡辺 克也氏(わたなべ・かつや)84年(昭59)慶大工卒、同年郵政省(現総務省)入省。15年総合通信基盤局電波部長。東京都出身、55歳。

◆自治税務局長
内藤 尚志氏(ないとう・ひさし)84年(昭59)東大法卒、同年自治省(現総務省)入省。16年内閣官房内閣審議官。長野県出身、55歳。

厚生労働省


厚生労働省は4日、二川一男事務次官(60)が退任し、後任に蒲原基道老健局長(57)が昇格するなどの幹部人事を決定した。発令は11日付。保健医療分野の技術革新に対応するために新設する事務次官級ポスト「医務技監」には、鈴木康裕保険局長(57)を充てる。

◆事務次官
蒲原 基道氏(かもはら・もとみち)82年(昭57)東大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。14年官房長、16年老健局長。佐賀県出身。

◆厚生労働審議官
宮野 甚一氏(みやの・じんいち)82年(昭57)早大政経卒、同年労働省(現厚生労働省)入省。14年官房総括審議官(国会担当)、16年職業能力開発局長。千葉県出身、58歳。

◆医務技監
鈴木 康裕氏(すずき・やすひろ)84年(昭59)慶大医卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。14年官房技術総括審議官、16年保険局長。神奈川県出身。

◆医政局長
武田 俊彦氏(たけだ・としひこ)83年(昭58)東大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。15年政策統括官、16年医薬・生活衛生局長。岩手県出身、57歳。

◆健康局長
福田 祐典氏(ふくだ・ゆうすけ)85年(昭60)筑波大医学専門学群卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。16年6月官房技術総括審議官、同年10月官房技術・国際保健総括審議官。長野県出身、58歳。

◆医薬・生活衛生局長
宮本 真司氏(みやもと・しんじ)84年(昭59)一橋大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。14年東北厚生局長、16年日本年金機構理事。長野県出身、56歳。

◆職業安定局長
小川 誠氏(おがわ・まこと)83年(昭58)一橋大経卒、同年労働省(現厚生労働省)入省。15年官房統計情報部長、16年中央労働委員会事務局長。静岡県出身、56歳。

◆雇用環境・均等局長
宮川 晃氏(みやかわ・あきら)83年(昭58)東大法卒、同年労働省(現厚生労働省)入省。14年職業能力開発局長、16年官房総括審議官。東京都出身、57歳。

◆子ども家庭局長
吉田 学氏(よしだ・まなぶ)84年(昭59)京大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。14年官房審議官、16年雇用均等・児童家庭局長。愛知県出身、55歳。

◆老健局長
濵谷 浩樹氏(はまや・ひろき)85年(昭60)東大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。15年官房審議官。北海道出身、54歳。

◆保険局長
鈴木 俊彦氏(すずき・としひこ)83年(昭58)東大法卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。14年社会・援護局長、15年年金局長。愛知県出身、57歳。

◆年金局長
木下 賢志氏(きのした・けんし)83年(昭58)一橋大経卒、同年厚生省(現厚生労働省)入省。15年内閣官房内閣審議官。千葉県出身、58歳。

◆人材開発統括官
安藤 よし子氏(あんどう・よしこ)82年(昭57)東大教養卒、同年労働省(現厚生労働省)入省。14年雇用均等・児童家庭局長、15年政策統括官。東京都出身、58歳。

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明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役デジタルメディア事業担当
それぞれの官庁でサプライズはあったと思うが、個人的には経産省の人事。嶋田氏の次官は順当としてその次と見られたいた柳瀬氏が事実上、レースから後退する審議官になったこと。エネ庁長官の日下部氏も異例の3年目突入。少しずつではあるが「霞が関の常識」が通用しなくなってきている。

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