将棋界で連勝記録が生まれると、景気は良くなる?
プロ野球で巨人が9連敗以上しても景気は拡大局面に
将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)の公式戦新記録の29連勝が大きな話題になった。昨年12月のデビュー以来、負けなしで達成した驚異の記録だ。30年ぶりに連勝記録を更新した快進撃に驚いた人も多いだろうが、将棋の連勝記録と景気に関連性があると聞けばさらに驚くのではないか。
三井住友アセットマネジメントは「身近なデータで見た経済動向(2017年7月)」の中で、「1984年以降の将棋の棋士の公式戦の連勝記録を調べてみると、その当時での連勝新記録が誕生した年は、不思議と景気拡張局面になっていることがわかる」と指摘している。
例えば藤井四段に抜かれるまでに最多連勝記録だった神谷広志八段(56)が28連勝を達成したのは1987年。円高不況を脱し、同年以降、実質国内総生産(GDP)の伸び率は前年比5%前後となった。28連勝目を飾ったのが8月17日。その12日後の8月29日に日経平均は2万6000円台に達した。
有吉道夫九段(81)は84年に当時の記録となる20連勝を達成した。オイルショック以降の停滞を脱し、米国が83年以降、景気を拡大。日本経済も米国向けの輸出が増え、83年1ー3月期を底に回復に向かい、翌年以降のバブル景気に突入していく。
偶然と言えば偶然かもしれないが、三井住友アセットマネジメントのレポートでは「普段はさほど注目を集めない分野でも、大きな話題になると人々の注目を集め、その期待に応えた結果が出ると、人々を元気にさせることになるのだろう」としている。
一方、同社は棋士の連勝記録と景気の関係にあわせて、興味深いデーターを発表している。「巨人の連敗記録が出るときも、何故か景気は拡張局面」と巨人ファンには堪らないデータだ。「ワースト面での連続記録ということで、6月にプロ野球の巨人の球団史上最長の13連敗も話題になった。しかし、9連敗以上のワースト記録が出た時の景気局面は不思議と全て景気の拡張局面に当たる。アンチ・ファンの元気が出るのかもしれないが、連敗記録が話題になることで、人々の注目が集まることが景気面ではプラスに働くことになるのであろうか」とまとめている。
三井住友アセットマネジメントは「身近なデータで見た経済動向(2017年7月)」の中で、「1984年以降の将棋の棋士の公式戦の連勝記録を調べてみると、その当時での連勝新記録が誕生した年は、不思議と景気拡張局面になっていることがわかる」と指摘している。
例えば藤井四段に抜かれるまでに最多連勝記録だった神谷広志八段(56)が28連勝を達成したのは1987年。円高不況を脱し、同年以降、実質国内総生産(GDP)の伸び率は前年比5%前後となった。28連勝目を飾ったのが8月17日。その12日後の8月29日に日経平均は2万6000円台に達した。
有吉道夫九段(81)は84年に当時の記録となる20連勝を達成した。オイルショック以降の停滞を脱し、米国が83年以降、景気を拡大。日本経済も米国向けの輸出が増え、83年1ー3月期を底に回復に向かい、翌年以降のバブル景気に突入していく。
偶然と言えば偶然かもしれないが、三井住友アセットマネジメントのレポートでは「普段はさほど注目を集めない分野でも、大きな話題になると人々の注目を集め、その期待に応えた結果が出ると、人々を元気にさせることになるのだろう」としている。
一方、同社は棋士の連勝記録と景気の関係にあわせて、興味深いデーターを発表している。「巨人の連敗記録が出るときも、何故か景気は拡張局面」と巨人ファンには堪らないデータだ。「ワースト面での連続記録ということで、6月にプロ野球の巨人の球団史上最長の13連敗も話題になった。しかし、9連敗以上のワースト記録が出た時の景気局面は不思議と全て景気の拡張局面に当たる。アンチ・ファンの元気が出るのかもしれないが、連敗記録が話題になることで、人々の注目が集まることが景気面ではプラスに働くことになるのであろうか」とまとめている。
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