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切削加工でアルミ製 “万年毛筆”

丸安精機、自社ブランド第1弾
切削加工でアルミ製 “万年毛筆”

切削加工で高級感を出した万年毛筆

 丸安精機製作所(長野県諏訪市、笠原昇社長)は初の自社ブランド「ローレッツ」の第1弾として、アルミニウム製万年毛筆「MLKシリーズ」3種を発売した。得意とするローレットやスピン、ダイヤカットなど金属向け外観切削加工を用いて手なじみの良さと高級感を演出した。消費税抜きの価格は2万4000円。当面は地元文具店などを通じ初年度1000本の販売を見込む。

 同万年毛筆は、創業119年の老舗墨汁メーカーである開明(さいたま市緑区、田中葉子社長)と、デザイン会社のUNYdesign(諏訪市、内堀法孝社長)が共同で延べ3年をかけて開発した。インクカートリッジを開明が供給するほか、同社の販売網を生かした全国展開も計画する。

 デザインを担当した内堀UNYdesign社長は製品コンセプトについて「普通の毛筆並みの書きやすさを追求した。書家からの評判も上々」と話す。

 投入の狙いについて丸安精機製作所は「自社ブランドは価格決定権がある。求人難の折、自社の魅力アップにもなる」などとしている。
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
品開発は諏訪市が進める地元ブランド推進組織「SUWAブランド推進委員会」が支援。協業のきっかけ作りなどを主導したという。

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