環境規制強化でVWからの受注拡大。キャタラーが排ガス触媒の生産能力倍増

南アフリカ工場で。トヨタ以外への供給先広がる

 キャタラー(静岡県掛川市、砂川博明社長)は、自動車用排ガス触媒を生産する南アフリカ工場の生産能力を約2倍に増強する。既存工場に生産設備を追加導入し2017年度から順次、稼働する予定。投資額は約10億円。主要取引先のトヨタ自動車に加え、独フォルクスワーゲン(VW)からの受注増に対応する。

 増強するのは子会社のキャタラーサウスアフリカ(CSA、ダーバン)。トヨタ向けを中心に触媒を供給するが、VW向けを受注し16年に供給を開始。今後、供給量が増加するのに対応して、CSAでの供給体制を増強する。

今後、欧州メーカーからの受注が増えれば、より顧客に近い欧州への生産拠点設立も検討する。触媒生産は大ロットでないと採算が合わないとされるが、同社は小型で簡易な生産設備で小ロット対応できる設備を中心に据えた「サンダーバード・プロジェクト」を推進中。現在、試作段階に入っており、海外展開を検討する。

 キャタラーは売上高の約7割がトヨタグループ向け。事業拡大のため他社への拡販に力を入れており、これまでに米ゼネラル・モーターズ(GM)やVWからの受注を獲得した。品質やコスト面への評価は高く、「今後も受注拡大が期待できる」(砂川社長)としている。

日刊工業新聞2017年4月27日

日刊工業新聞 記者

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04月28日
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環境規制の強化も背景に、25年に触媒の世界生産数量を現在より約6割増の3500万個に拡大していく方針だ。
(日刊工業新聞浜松支局・田中弥生)

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