日本の家電が変わる!?アイリスオーヤマが家庭用エアコンに参入

これから冷蔵庫、洗濯機など大型白物家電も続々と

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発売するエアコン
 アイリスオーヤマ(仙台市青葉区、大山健太郎社長)は、大型白物家電事業に参入し、家庭用ルームエアコンを28日に発売する。まずは遠隔操作機能が付いた機種など4機種。消費税抜きの参考価格は6万9800―9万9800円。初年度に15万台の販売を見込む。

 一部機種に無線LANと人感センサーを内蔵した。既存のWi―Fi(ワイファイ)環境を使えば、別売り機器の購入・設置をせずにスマートフォンのアプリケーション(応用ソフト)を通じて電源のオンオフや温度設定などを操作できる。人のいない時には自動で省エネ運転に切り替わり、消費電力を削減する。自社のサーキュレーターや生活用品と組み合わせた売り方を販売店に提案する。

 アイリスオーヤマは、2009年に家電事業に参入し、13年には大阪に家電開発部門を開設した。冷蔵庫、洗濯機などの開発も検討し、総合家電メーカーを目指す。17年12月期に予想する売上高1550億円のうち、約5割に相当する730億円を家電事業の売り上げとして見込む。

日刊工業新聞2017年4月14日



「値ごろ感の算出からスタートする」


 アイリスの商品開発は「(生活者に)いくらなら買ってもらえるかという値ごろ感の算出からスタートする」(大山繁生常務研究開発本部長)。
 
 こういう商品ならいくらで買ってもらえるか―。これが商品開発の始まりだ。そしてこの価格で売るために原価はいくらにすればいいかという「引き算の製品原価」(大山常務)が割りだされる。性能は大手メーカー品と比べそん色をなくして、引き算の製造原価が割り出せる商品開発・製造の背景には、アイリスがほとんどの商品を内製化していることがある。「モノづくりがよく分かっているから」だ。
 
 電子部品などは外注だが、自ら金型を保有しプラスチック加工技術などで外装などは内製している。金型の数はざっと7700型。かなり内製化比率が高い。ネジなど金属部品も中国の工場などで自社製造しているほどだ。大山常務は「安全性を担保しながら、ここの部分の“肉厚”を削れば、安くできるなどといったことは、自らモノを製造しているから分かる。内製だと原価もつめられる」と話す。

 外注部品も、アイリス自体がモノづくりを知っているから、発注先も曖昧な品質、価格を出せない。緊張感のある取引関係が築けるという。消費者の値ごろ感を意識した価格を実現する源は、小さな工夫の積み重ねにある。

日刊工業新聞2013年08月22日の記事から抜粋から一部抜粋

日刊工業新聞2017年4月14日

COMMENT

明豊
執行役員 DX担当
デジタルメディア局長

IoT時代に白物家電事業の原価やコストを各メーカーはどう考えていくか。パナソニックの現在の一番の収益源は白物家電、バリュミューダのような新興企業も出てきている。アイリスオーヤマはこれからどのような個性を出していくか。これからが勝負だろう。

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